不安な時は、手に手を取り合って一緒に行こう。
私達が一緒に居れば、何も出来ない事は無い。

Just Marriage
030/take my hands, take your hands, take our hands!

眠れなかった。
眠ろうと思っても、冴えきった目はなかなか眠りを連れて来てくれなかった。

気が付けば、外は薄らと明らみ始めている。
「どうしよう、このままじゃ一睡も出来ない」だなんて焦ったのだけれども、焦れば焦る程その眠りは益々遠くなった。
何度も何度も寝返りを打って、少しでも心地よい体勢を探すも、やはり一向に目蓋は重たくならないまま。

そして、ついには起床の時間。
窓の外では、鳥が気持ち良さそうに囀っている。

昨日の朝は、「戴冠式の施行のお知らせ」という、ベッドから転げ落ちそうな驚きから始まった。
ラークさんから伝えられた衝撃の事実のせいで、「いつもの一日」も「全く異なる一日」に変わってしまった。
午前中のお稽古中もほとんど上の空で、仕舞いにはシンに「もう今日は止めだ」だなんて言われて中断されてしまった程だ。

お昼御飯を食べてからは、ほとんど部屋に篭りっきりだった。
誰かに会って話をする元気もなく、薄羽が何度か尋ねに来てくれたのだけど、それも断ってしまった。
いつもみたいにお喋りする程、余裕もなかったのだ。

勿論、ラークさんだけは部屋に通すようにしていた。
翌日の打ち合わせがあるので、仕方が無かったのだ。
何より、ラークさんは私を気遣うような事を多々言ってくれたので、それは確かに気休めになった。

この世界には余り明確な季節感がないので、窓から外を見ても、四季の移り変わりは分かりにくい。
けれど、この世界に来てもう半年も経ってしまった今、私の高校も疾うに卒業式など終わってしまっている事は、流石に分かる。
同級生の皆は、新しい生活、新しい環境に囲まれている筈だ。
私も、もしこの世界に来る事もなく、普通の女子高校生をして、普通の大学生になっていたならば、借金の肩代わりとして、今頃は誰かの人妻になっていたのかもしれない。

そういえば、その結婚すべき人の名前は何だったのだろうか。
あの時はバタバタしていて、名前を聞く事すら忘れてしまったような気がする。

お父さんも、今頃何をしているだろう。
ちゃんと元気にしているだろうか。
御飯は毎日食べているだろうか。
洗濯物を溜めていないだろうか。
借金取りに追い掛けられる日々を送ってないだろうか。
もしや、首など括っていないだろうか。

最悪な事は考えれば考えるほど簡単に沸き出て来て、私は勢いよく首を横に振った。
「戴冠式」という重圧に押しつぶされそうなこんな時に限って、日本の、それもお父さんの事を思い出してしまうだなんて。
私は、本当に弱ってしまっているらしい。

この城の後継者として暮らすようになって、もう半年も経ったのだ。
私だって、以前に比べて少しはしっかりした筈なのに。

城の暮らしには慣れた。
城の人達にも慣れた。

今はもう、リッたんとは前と変わらず仲良くやっている。
告白をされてから数日はぎこちなかったけれど、気が付けば前と何ら変わらぬ関係になっていた。
むしろ、そんな事など本当にあったのだろうかと疑いたくなるほど、一友人として親密にしている。

今でもたまに彼が顔を真っ赤にして照れる事はあるけれど、だからと言ってあからさまに避けられる事はない。
きっと、リッたんの赤面症は、ただの癖なのだ。

彼の時間が空いている時は、城内で一緒に過ごす事も少なく無い。
そんな時に、まだ出た事もない城下町の話を聞いたりするのはとても楽しかったし、いつかは一緒に行けたらいいね、なんて約束もした。

私は、この城でうまくやっている。
少なくとも、私はそう思っている。

だから、今日だってちゃんとやれる筈。
戴冠式なんて、きっと平気。

そう何度も自己暗示を掛けて、私はベッドから完全に身体を起こした。
ベッドヘッドに掛けておいた白い晒しを、ぐるぐると巻いていく。
香水もいつもより多めに振り掛ける。

この作業も、随分と慣れたものだった。
女であり、人間である事を隠さなければならない為、立ち居振る舞いだって大分それらしくなった。
流石にあからさまな男っぽい事は出来ないにせよ、女々しい行動には気を付けるようになった。

シンにも、以前よりは認められているような気がする。
好かれている自信はないけれど、まだ此処に来たばかりの頃のように無視される事はなくなった。

いや、厳密に言えば、無視される事は今でも多少あるけれど、何だかその無視一つも、そこまで険しさを感じなくなった。
以前のような棘が気にならなくなった。

たとえそれが、私が鈍感になっているだけなのだとしても。
或いは、慣れてしまっただけなのか、私が彼に極力近寄らないようにしているからかもしれないけれど。

でも、昨日のシンは優しかった。
彼にあんな事を言われたのは、初めてかもしれなかった。

いつもは私のする事にああだこうだとケチを付け、睨み付けこそすれ、励ますような事は一度足りともなかった。
それなのに、昨日の彼といったら。

昨日はそれだけ私が落ち込み過ぎていたのかもしれないが、それでも彼の私に対する優しさを感じたのは初めてだったので、その情けは嬉しかった。
必死に隠そうとしていた恋心が、溢れて零れ落ちそうにさえなった。

だって、剣でも、盾でもなく、私の鎧になってくれるだなんて。

シンは私を甘やかさない人だから、「剣」という表現を使って、立ち向かうべき所は自分自身で打破すべきだと言った。
「盾」という表現で、いつだって私には支えとなる友達が居てくれると言った。
そして最後に、「俺がお前の鎧」だと言った。

剣よりも、盾よりも、何よりも一番近くに居て、私を護ってくれる存在になるだなんて。

シンはずるい。
剣は握って振り回さないと意味を成さないし、盾はしっかり装備して相手からの攻撃の前に構えないと無駄に終わる。
その二つは、私の不注意で手から離れてしまえば、そこでお終いなのだ。

けれど、鎧は着ているだけでいつだって全身を庇ってくれて、私の意思など関係なく、余す所なく護り通してくれる存在だ。
どんな事があっても離れない、何より一番必要不可欠な、絶対的ポジションにあるものだ。
私の命を身を挺して護る、最後の砦になるものだ。

勿論、シンがそんな格好いい反則的な言葉を、意図あって言った訳じゃないって分かっている。
分かっているけれど、それでも嬉しいものは嬉しかったし、それによって多少気分が晴れたのも事実だった。

現に、今、私はきちんと立つ事が出来ている。
ベッドから起き上がり、晒しを巻き、香水を振り、昨日の時点で用意していた衣服に袖を通し、今まで一度だって付けた事がない長ったらしいマントまで肩に掛けている。
リッたんに貰ったネックレスも、皆に見えないようこっそり付けておいた。
普段使っている鎧はお披露目会に合わないからといって着用こそしていないものの、飾りの為に準備していた剣は腰に挿した。

鏡の中の私は、確かにまだ不安の色を浮かべていたけれど、それでも昨日とは違っていた。
緊張はしている。
現に、一睡も出来なかった。
恐いとも思っている。
出来るならば、全て投げ出して逃げてしまいたい。

でも、私はやらなければならない。

朝食を食べる時間はないだろうからと、同じく昨晩の時点で持って来ていたライ麦パンを掴み、口の中で咀嚼した。
寝起きのせいで、口の中は酷くもしゃもしゃとしていて、パンを飲み込む事は難しかったけれど、何とか無理矢理詰め込んだ。

いつもならば朝は紅茶で始めていたけれど、今日はその余裕も無いので、グラスに入れておいた牛乳を一気飲みする。
仁王立ちしたまま腰に手を当てて牛乳を飲むだなんてまるで親父みたいだけど、上品に飲む術など分からなかった。
むしろ、この方が一日本人として勢いが付いて、丁度良かった。
ああ、そういえば、うちのお父さんも昔はよくお風呂上りにしていたっけなあ。

全て平らげた後で、私はもう一度鏡の中の自分を確認した。
口周りに付いていた牛乳の髭を簡単に拭い、歯にパン粕が付いていないかチェックする。
顔を洗う暇もないので、これまた昨夜の時点で準備しておいた蒸れたタオルを保温ボックスから取り出し、軽く顔を拭いた。
眠っていないせいで目脂はほとんど出ておらず、いつもの激しい寝癖も付いていなかったので、全ての用意は早く完了した。

一回、二回と深呼吸をして、パンと自身の頬を叩く。
そうしたら、そこには紛いなりにも次期王らしい格好をした自分が姿を現す。

うん。
私なら、大丈夫だ。

自室の扉を開けて、一歩踏み出す。
するとそこには、待ち構えていたようにラークさんが控えていた。
彼は常とは丸きり違う、見た事もないような格好をしている。

「お早うございます、咲雪様」

ラークさんが、慇懃に頭を下げる。

日頃のラークさんは、真っ白なシャツを着ている事が多かった。
けれど、今の彼は、立襟ダブルブレストの深い青色ジャケットを羽織っていた。
何処かミリタリー調な雰囲気を匂わした、まるで王室護衛隊みたいな衣装だった。

形だけかもしれないけれど、ベルトに帯刀もしている。
肩から掛けている落ち着いた赤のケープも、ケープを止めている金のブローチも新鮮だ。

これでは、何処からどう見ても立派な一騎士だ。

「ラークさん、それどうしたの?」

驚いた私は、目を白黒させてラークさんを指差した。
その私の喚声を聞いて、ラークさんは「公式行事用の制服ですよ」とさらりと言う。

確かに私は、見たことのないその制服に驚いていた。
だが、私が真に言いたかったのは、その制服の件だけではなかった。

彼が常と違うのは、服装だけではなかったのだ。
ラークさんは、普段下ろしている真っ白な髪の毛をオールバックに流し、今まで見た事がなかった片方の目を晒していた。
初めて見たその目の色は、夕日より少し淡くて、優しいオレンジ色だった。

私が、彼の髪の毛を指してもう一度問い質す。
すると、彼は「ああ、これですか?」と言った。

「余り好きではないのですけどね、この髪型は。
顔が全て見えてしまうので」

聞かれる事がちょっと恥ずかしかったのか、ラークさんは苦笑いして応えてくれた。
けれど、私は彼がその髪型を気に入らない理由が、今一納得できなかった。

ラークさんは、物凄く美人だ。
女である私がどうしようもない敗北感を感じる程に、綺麗だ。

そんな人が、日頃纏っていたベールを脱いだら、それこそ後光さえ射すに違いない。
整い過ぎて恐い、美術品としか表現しようがない、彼の素顔。

現に私は、今も眩暈を覚えそうになっているというのに、そんな素晴らしい物を隠したがるだなんて、私には到底理解出来ない。

「何で今日だけそんな風にしてるの?」
「先代の王からの慣習ですよ。
公式行事の時くらいは、顔がきちんと見えるようにしろと」

ラークさんは、相変わらず困った顔で教えてくれた。

嫌がっているラークさんには悪いけれど、私は内心、先代の王にエールを送りたい気持ちで一杯になった。
こんなにも感嘆の溜息すら出る物をずっと隠していたラークさんは、やっぱりケチな人だ。
出来るものならこのまま眺めていたい程だというのに、それを今まで誰にも見せず、独り占めしていただなんて。

「私はオッドアイなので、極力出したくないのですよ。
不揃いな目は余り格好が付かなくて、バランスも悪いでしょう?」

勿体無いなあ、なんて相変わらず考えていると、ラークさんは「コンプレックスみたいなものです」と付け足した。

ラークさんが言うように、オレンジの瞳は、もう片方の薄緑と同じ形をしているくせに、何故だか全く異種のようにも見えた。
ただ、決しておかしい訳ではない、と思う。
日本に居た頃はオッドアイだなんて実際に見た事がなかったから、ちょっと変わっているな、と感じるけれど、それでも変だという訳ではない。
これがラークさんの目なのだと言われれば、むしろそれはそれで素敵なんじゃないのかな、と思えるのだ。

納得がいかない私は、軽く首を傾げた。
ちょっとだけ後れ毛となっている髪の毛一つすらも絵になる彼は、罪作りな人だと思う。
私にもその美しさが少しでもあれば、もっと女らしく、或いは王らしくなっていたかもしれないというのに。

じっと見つめていると、ラークさんはやや困った笑みを浮かべて、軽く後ろを振り返った。

「咲雪様。
私だけでなく、シンもいつもと違うのですよ」

その言葉に、私は半身しか出していなかった身体を部屋の外に出し、彼の背後を見遣った。
すると其処には、彼が紹介してくれた通り、ぶっきら棒な顔をしたシンが腕組みをして立っていた。

瞬間、私の胸が高鳴った。

ラークさんと同じ、騎士の制服を着ている、シン。
彼は、いつもは黒っぽい服しか着ない人だ。
だからこそ、その変わりように、私は甚く驚かざるをえなかった。

それだけじゃない。
日頃、手入れしていないボサボサの黒の髪の毛が、きゅっと一つに纏められている。
視界が悪そうな前髪は相変わらずだったけれど、上の方で括られた毛束が、ひどく様になっている。

お陰で、顎から耳にかけての男らしいシャープなラインが、目に付いて仕様が無い。
これは、片思い中の女の子にとって、目に毒だとしか言いようが無い。
シンの意外にセクシーな項なんて、初めて見た。

私は、今度こそ心の中で先代の王様を拝み倒した。
諦めなきゃいけないと思っている恋だけれど、それでも今日ばかりはそんな事も言ってられなかった。

シンは元々二枚目な顔をしているけれど、それがこんなにも、それこそ心臓が握り潰される程に破壊力が高いものだとは知らなかった。
身体中の臓器が煩く騒いで、呼吸困難にさえなりそうだった。

「何だ、じろじろ見て」

余りに衝撃だった為、私は思った以上にその姿を凝視してしまっていたらしい。
シンは、不機嫌そうに私を見下ろしてきた。
その無愛想な表情はいつもと変わらない筈なのに、何故だか普段より三割増しで格好よく見えてしまう私は、もう末期なのだろうか。

「い、いえ、何でもないです」

これ以上じっと視線を注ぐのは失礼かと思い、もごもごと口を動かして否定した。
そんな私を見て、ラークさんは何やら小さく笑っていたけれど、反論も出来なかった。

ああ、嫌だ。
もしかしたら、今の私は物凄く腑抜けた顔をしているのかもしれない。
或いは、にやけて締まりの無い馬鹿面なのかもしれない。
だからといって、ポーカーフェイスを保つだけの余裕も無い。

惚れた弱みは何とやら。
出来る事ならば、今すぐにでも城内を翔り回りたい。
翔り回って、とにかく大声で叫びたい。
思う存分、地面をのた打ち回りたい。
世界の果てまで、転がって行きたい。

一人お祭り騒ぎになっている私とは打って変わって、ラークさんは静かに開け放たれたままだった開き戸を閉めた。

「実は、少し早過ぎやしないかと思っていたのだけれど」

そして、シンの方を振り返った。
その顔は優しい笑みを一変させて、真面目なものになっていた。

「むしろ、民はよく此処までもたせてくれたと言うべきなんだろうね」
「ああ、そうだろうな」
「あの騒動から、もう随分経っているし」

二人の会話は、到って冷静なものだった。
私のドキドキしていた胸もストンと治まり、代わりに小さな針を刺すように痛む。

ああ、そうだった。
あの暴動騒ぎから、もう約半年も経ったのだ。

シンが私の為に怪我をしてから、そんなにも月日は流れている。
あの時は、すぐにでも次期王のお披露目をしなければならないような雰囲気だった。
でも、今日に至るまでその王の公式発表は引き伸ばしにされていたのだ。

だから、この度の戴冠式も、「もう」ではなく、「やっと」と表現する方が正しいのかもしれない。



「先に行く」

シンは、踵を返した。
カシャン、とブーツが廊下の床を鳴らす。

「シン」

私は、思わず呼び止めてしまった。
何を言うつもりでもないのに、気が付いたら口から彼を呼び止める言葉が滑り落ちていた。

シンはゆっくりと立ち止まり、私の方を振り向いた。
彼の肩から垂れているケープが小さく揺れる。
まるで、嘗て小さい頃に読んだ絵本の中の騎士を見ているようだった。

「私、頑張るからね」

何もそんな事など態々報告しなくてもいいのに、私から出て来たのは、そんな当たり障りの無い台詞だった。
むしろ、その言葉しか出て来なかった。

昨日の夜、私を励ましてくれたシン。
その彼に少しでも応えたくて、出来る限りの感謝を伝えたくて、やっと紡ぎ出されたのがそれだった。

「期待はしていない」

シンは、少しの沈黙の後、そう言ってまた背中を向けてしまった。

でも、その素っ気無い言葉も、態度も、今は全く気にならなかった。
それどころか、昨日とは違って、それこそが本来のシンらしいとも思えた。

シンの背中が完全に見えなくなって、ラークさんが「では」と言った。

「私達も、行きましょうか」
「うん、ラークさん」

土壇場になって変な度胸が付いたのか、それともただ気がおかしくなってしまっただけなのか。
それは全く分からなかったけれど、不思議と心は落ち着いていた。

細かい事を言えば、やっぱり未知なる出来事にまだ身体は強張っていたし、ほんの少し高揚してしまっている心持もあったけれど、それも昨日に比べれば天と地の差だ。
むしろ、自室を出る前よりも、更に冷静なものに変わっている。

そうだ。
これが、樹咲雪という人間なのだ。

まだ十八歳で、叶う筈もない片思いをしていて、頭だってそんなに良くないし、何でも出来る妖魔には程遠い、何処にでも居る女の子。
でも、母親譲りの根性だけは、多分誰にも負けない女の子。

いや、根性というか、開き直りの早さというか、ただ単純なだけというか、その辺はちょっと曖昧なのかもしれないけれど。
それでも、これが私という一人の人間なのだ。

「城外の者が居る前では、私の事をさん付けしないで下さいね」

笑って差し出して来たラークさんの掌に自分の手を乗せ、私は「うん」ともう一度頷く。

まるでお姫様をエスコートするように、ラークさんは優しく手を引いてくれた。
その触れている指に少しだけきゅっと力を入れれば、ラークさんは振り向かないまま言葉を続けた。
その台詞は、普段は物腰柔らかい印象しか無いくせに、やっぱり一騎士として格好いいものだった。

「必ず、咲雪様は私共が御護りしますので」

一歩一歩進んでいくにつれて、皆が多々集まっているのだろう場所が近付いて来る。
途中で通り過ぎた城内の人達が、私の姿を見るなり深く頭を下げてくれる。

ラークさんが履いているブーツの音と、私の歩む靴の音が、廊下に響き渡る。
そして、ついに私達は、玉座の間へと繋がる、王だけが使用を許されていたカーブ階段を目に捉えたのだった。





TO BE CONTINUED.

2008.03.18


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